すべり板補修

すべり板補修

すべり板は、弾性すべり支承剛すべり支承の板側の部分です。地震のときは、すべり板の上を積層ゴムやベースポットが滑ることで、建物の揺れを軽減します。すべり板に損傷があると、免震装置本来の性能が発揮されないことがあります。当社では、すべり板の補修工事を行っています。免震点検で補修が必要となった場合には、当社までご連絡ください。

すべり板補修作業の流れ

すべり板の補修は、えぐれ傷か線傷かによって補修方法が異なります。

えぐれ傷の補修

すべり板のえぐれ傷

サンドペーパーや電動ヤスリで傷のバリを取り除き、傷の部分に厚めにPTFE塗料(テフロン)を塗ります。

ヒートガンでPTFE塗料を乾燥させ、サンドペーパーや電動ヤスリで塗料を平らにします。そこで出たゴミを清掃して作業完了です。

線傷の補修

すべり板の線傷

線傷の補修では、PTFE塗料が定着しにくいので、線傷のバリを取り除く作業のみを行います。サンドペーパーでバリを取り除き、そこで出たゴミを清掃して作業完了です。

お問い合わせからすべり板補修までの流れ

1.お問い合わせ
まずは、すべり板の損傷や傷の状態をお聞かせください。
2.お見積り
補修が必要なすべり板の点検報告書、免震層の構造が判る図面(免震層の平面図など)をご提出ください。お見積りをいたします。作業報告書が必要な場合はあらかじめお申しつけください。
3.現地調査
場合によっては、現地調査を行ってのお見積りをいたします。
4.ご契約・日程調整
お見積りの内容や工事内容にご納得いただけましたら、ご契約をいたします。そのときに日程調整を行います。補修の量や度合によっては、作業に数日を要する場合もあります。免震層に入る鍵のご準備をお願いします。
5.すべり板補修実施
すべり板の補修を行います。補修作業では100Vの電源が必要ですので、ご準備ください。
6.作業報告書提出
ご要望があれば、貴社フォーマットで作業報告書を作成・提出いたします。お見積りの段階であらかじめお申しつけください。

よくあるご質問

すべり板とは何ですか?

すべり板とは、弾性すべり支承や剛すべり支承の板側の部分です。その上に積層ゴムやベースポットが乗っています。地震のときは、すべり板の上を積層ゴムが滑ることで、建物の揺れを軽減します。

すべり板は、どういったときに傷がつきますか?

竣工前の免震建物であれば、すべり板の上を人が歩いたり、物を引きずったりして傷がつきます。実例として、誤って釘を打ち付けてしまったこともありました。竣工後の免震建物であれば、強風や地震などで揺れた後の傷をはじめ、防塵カバーが取り付けられていない場合に、人の移動やゴミが当たって傷が付く場合があります。防塵カバーの製作・設置を当社で行っていますので、ご要望があればお電話ください。

すべり板に傷があったら問題ですか?

すべり板は、地震があったときに積層ゴムやベースポットがその上をすべるように動き、建物の揺れを抑える役割があります。その板に傷がある場合は、免震装置本来の能力が発揮されない可能性があります。傷が大きくなる前に補修をすることをお勧めいたします。

PTFE塗料となどのような塗料ですか?

PTFEは、ポリテトラフルオロエチレンの略で、商品名「テフロン」で知られている塗料です。

PTFE塗料を自分で塗ることもできますか?

PTEF塗料や乾燥のための装置などの準備、塗装の手間に加え、PTFEを平らに補修する技術が要求されます。プロにお任せください。

管理している免震建物の一部に、防塵カバーが付いていないすべり支承がありました。防塵カバーの製作・取り付けにも対応してもらえますか?

対応しております。お見積りでは現地調査が必要ですが、まずはご連絡いただき、すべり支承の図面をご提出ください。詳細は防塵カバー製作・設置をご覧ください。

作業では、こちらで準備するものがありますか?

ヒートガンを使用しますので、100V電源の確保をお願いいたします。もし、電源の確保ができない場合はご相談ください。

免震装置の点検、補修等に関するお問い合わせやご相談、ご依頼等は、
お問い合わせフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
お見積もりのみのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。

03-3356-1107
03-3356-1107

(9:00~18:00 土日祝:定休)

トップへ