免震装置に関するご質問

積層ゴムの役割は何ですか?

積層ゴムは、建物の自重を支えることと、地震の揺れを緩和させるという役割があります。

地震の揺れは、建物には高さがあるので、実際の揺れの体感は異なりますが、1/3~1/5程度になると言われています。

弾性すべり支承の役割は何ですか?

弾性すべり支承は、剛すべり支承やCLB直動転がり支承などと同様に地震による建物の揺れの周期を伸ばし、ゆっくり揺れるようにする役割があります。外部階段などの重量の軽い部分に使用されることが多いです。建物本体といった重量の重い部分には、周りに積層ゴムを設置し、中心部に弾性すべり支承が設置される場合もあります。

剛すべり支承の役割は何ですか?

剛すべり支承は、弾性すべり支承やCLB直動転がり支承などと同様に地震による建物の揺れの周期を伸ばし、ゆっくり揺れるようにする役割があります。外部階段などの重量の軽い部分に使用されることが多いです。

CLB直動転がり支承の役割は何ですか?

CLB直動転がり支承は、弾性すべり支承などと同様に地震による建物の揺れの周期を伸ばし、ゆっくり揺れるようにする役割があります。

免震装置が積層ゴムだけだと、地震の揺れで引っ張られたら伸びあがってしまうことがあります。CLB直動転がり支承を導入することで、引き抜きを防止することができます。そのため、CLB直動転がり支承は建物の四隅についていることが多いです。

球面すべり支承の役割は何ですか?

球面すべり支承の役割は、地震による建物の揺れを吸収し、建物の位置を元に戻します。口の広い御椀のような球面の土台に、円柱の金属(スライダー)を乗せ、その上側に下側と同じ形状の土台を被せた構造になっています。厚鋼板の土台の表面は、ステンレス製のすべり板が設置されています。

球体転がり支承の役割は何ですか?

球体転がり支承は、剛すべり支承やCLB直動転がり支承などと同様に地震による建物の揺れの周期を伸ばし、ゆっくり揺れるようにする役割があります。外部階段などの重量の軽い部分に使用されることが多いです。

U型鋼材ダンパーの役割は何ですか?

U型鋼材ダンパーは、鉛ダンパーや鋼棒ダンパーと同様に、他の免震装置の揺れ減衰機能を向上させる効果があります。

U型鋼材ダンパーは疲労劣化で機能が下がるため、消耗品として扱われていて、大きな地震があった後は交換が推奨されます。

鉛ダンパーの役割は何ですか?

鉛ダンパーは、U型鋼材ダンパーや鋼棒ダンパーど同様に、他の免震装置の揺れ減衰機能を向上させる効果があります。

鉛ダンパーは疲労劣化で機能が下がるため、消耗品として扱われていて、大きな地震があった後は交換が推奨されます。

鋼棒ダンパーの役割は何ですか?

鋼棒ダンパーは、U型鋼材ダンパーや鉛ダンパーど同様に、他の免震装置の揺れ減衰機能を向上させる効果があります。

鋼棒ダンパーは疲労劣化で機能が下がるため、消耗品として扱われていて、大きな地震があった後は交換が推奨されます。

免震オイルダンパーの役割は何ですか?

免震オイルダンパーは、他の免震装置の揺れ減衰機能を向上させる効果があります。

減衰こまの役割は何ですか?

減衰こまは、他の免震装置の揺れ減衰機能を向上させる効果があります。

クリアランスラバーの役割は何ですか?

クリアランスラバーは、地面と建物の隙間を埋めるように設置されます。枯葉やゴミなどの可燃物や動物、建物の周りに植えられた植物などが、免震層に侵入することを防止します。

下げ振り装置の役割は何ですか?
下げ振り装置

竣工後の建物のねじれを経過観察するために設置されます。


ケガキ式地震変位記録装置の役割は何ですか?
ケガキ式地震変位記録装置

ケガキ式地震変位記録装置は、地震時の建物の動きを経過観察するために設置されます。

ケガキ式地震変位記録装置で記録された建物の揺れ具合を、鋼材ダンパーや鉛ダンパーの性能評価、交換基準確認、そして、応急点検の目安として利用します。

免震装置防塵カバーの役割は何ですか?

弾性すべり支承ならびに剛すべり支承のすべり板の保護のために設置します。すべり板の上には、砂埃やゴミが体積し、本来の性能を発揮しなくなることがあります。これを防止するためのカバーです。竣工した建物ではめったにないことですが、人による傷の防止にもつながります。

地震があったら交換が必要な免震装置はありますか?

大きな地震があったときには、主に鋼材ダンパーや鉛ダンパー、鋼棒ダンパーが交換対象となります。他には、積層ゴムの傷の入り具合など、各メーカーの交換基準により、交換する事があります。

免震装置は必ず定期点検が必要でしょうか?

東京都では、デパートやホテル、病院などの不特定多数の人が利用する建物では毎年、マンション(集合住宅)で5階以上かつ1,000平米を超える床面積の建物は3年毎の定期点検の報告が制度化されています。

マンションやビルなどの一般的な建物は、定期点検は必要ありません。しかし、免震装置のメーカーの保証や震災時の安全に関わることなので、定期点検の実施を推奨いたします。

免震装置のゴムは、どれぐらいの寿命がありますか?

点検をされてきちんと管理されていたら寿命は60年以上とされています。ただし、免震層の環境によって、ゴムの劣化を早めてしまうことがあります。

免震装置の大きなボルトが緩むことはあるのでしょうか?
ボルトの緩み

あります。免震装置が取り付けられているボルトは大きく、強固に取り付けられていますが、経年で手で回すことができるほど、緩んでしまうことが少なくありません。

当社が行う定期点検では、ボルトの緩みも検査対象としています。

免震装置が結露でいつも濡れているのですが、装置の劣化が心配です。

免震装置が常に結露していると、鋼材部やボルト部分に錆が発生する恐れがあります。錆が進行すると、装置の劣化や強度低下に繋がります。

ゴム部は、基本的に水には強いのですが、劣化を早める恐れがあります。

免震装置が結露している場合は、必ず結露対策を行ってください。

耐震・免震・制震の違いは?

【耐震】

躯体にフレーム等を入れて建物を頑丈にして大きな地震に耐えられるようにすることです。

【免震】

積層ゴム等の免震装置を建物に使用して、地震のエネルギーを建物に伝えにくくし揺れを軽減(免除)することです。

【制震】

地震の揺れと逆方向に作用するダンパーや振り子装置で、建物の揺れのを軽減(制御)することです。

柱頭免震構造とは、どのようなものですか?

一階部分が駐車場になっているビルで、一階の柱の上側と二階スラブの間に、免震装置を設置する構造です。

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