コンクリートの浮きの叩き落し

コンクリートの浮きの叩き落し

トンネル点検での浮きの叩き落しとは、コンクリートが浮いていたり、剥離していたりしている部分をハンマーで叩き落とす、応急対策の一種です。

トンネル内で浮きや剥離を発見したら、そこにチョークでマーキングをし、写真撮影します。そのまま浮きを放置してしまうと第三者被害につながるので、その部分をハンマーで叩き落とし、その結果をチョーキング・写真撮影してご報告いたします。

浮きや剥離で落ちてきそうな部分は、基本的にすべて叩き落し、第三者被害を予防します。

叩き落しの内容

叩き落しの変状

  • 浮き
  • 剥離

浮きや剥離の部分で漏水をしていた場合、その部分を叩き落し、そのことをご報告しつつ、漏水箇所としてもご報告いたします。

叩き落し作業

  • 叩き落し部分の確認・チョーキング・撮影
  • 叩き落し実施
  • 叩き落し部分の残留物有無を確認
  • 叩き落したコンクリート(ガラ)の回収・撤去
  • コンクリート用接着剤を塗布
  • 叩き落し部分をチョーキング・撮影
  • 叩き落したコンクリート(ガラ)の撮影

高い位置の叩き落しは、トンネル点検車などを用いて行います。

叩き落しの注意事項

基本として、叩き落し漏れがないように注意いたします。

叩き落しの際は、二人で作業し、道路に落下物が落ちないように、もう一人が手箕(テミ)で落下物を受けます。その際にも、下側に通行人や通行車両がないことを確認いたします。

叩き落した後でも、その面にはコンクリートの小石が残っていることがあります。それらが後に落下しないように、応急処置としてコンクリート用の接着剤をスプレーで塗布します。

点検の流れ

1.トンネル図面とスケジュールの確認
トンネルの図面を確認し、どのような点検を行うのかを把握し、スケジュールに合わせて人員と機材を手配します。
2.現場入り
自動車を手配し、決められた日時にトンネルの現場に行きます。長期の場合は、当社にて宿泊の手配を行います。
3.段取りの確認
トンネルは上りと下りのどちらから行うかを現場監督と決めます。実際にトンネルを確認し、工期と変状の度合いに合わせて、トンネル点検を1日にどれぐらいのペースで行うかを決めます。
4.点検実施
工程通りに点検を勧めます。点検を行ったら、すぐさまチョーキングと写真撮影、叩き落しとその後の撮影、野帳記録を行います。また、ご要望によりトウメッシュの設置などの作業を行う場合もあります。
5.報告書作成・提出
打音検査やその他の点検結果のデータを自社に持ち帰り、過年度の点検結果に基づいた変状展開図と点検台帳を作成し、提出いたします。

叩き落しのポイント

叩き落しでは、粉塵が発生するため、防塵眼鏡をつけて行います。また、ハンバーを下に落としてはいけませんので、ハンマーは落下防止装置でベルトに固定して作業を行います。

ハンマーだけで叩き落せない大きな浮きや剥離に関しては、ハンマードリルやサンダーを用いて除去します。

撤去できないような大きな浮きや剥離に関しては、ご要望によりトウメッシュを設置いたします。

よくあるご質問

叩き落し箇所が多い場合の契約はどうなりますか?

工程内で一連の作業が終わるのであれば、お見積り金額内で対応可能です。工程が伸びるようであれば、点検作業の追加をご相談させていただきます。

叩き落したコンクリート(ガラ)の写真撮影はしてもらえますか?

もちろん行っております。

コンクリート用の接着剤は指定できますか?

可能な限りご用意いたします。

トウメッシュを準備しておいてもらえませんか?

可能です。点検をご依頼いただく際にご相談ください。

全国のトンネル点検に対応していますか?

北海道・東北から九州・沖縄まで、日本国内であれば全国のトンネル点検に対応しています。

長期のトンネル点検にも対応してもらえますか?

もちろん対応させていただいます。

宿泊の手配は誰が行いますか?

当社にて行います。

見積依頼だけでも良いですか?

承っております。お気軽にご依頼ください。

当社のワンストップ対応

叩き落しでは、同時に目視点検や打音検査、チョーキング、野帳記録などを行います。点検後には変状展開図と点検台帳の作成を行います。

高所の変状に対しては、トンネル点検車などを用いて撮影します。トンネル点検車の手配は当社でも対応いたします。

叩き落しが困難な場所には、トウメッシュ設置も行っています。常にトウメッシュを現場に持って伺っていますので、必要に応じてご提案いたします。

免震装置の点検、補修等に関するお問い合わせやご相談、ご依頼等は、
お問い合わせフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
お見積もりのみのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。

03-3356-1107
03-3356-1107

(9:00~18:00 土日祝:定休)

トップへ