免震装置塗装

免震装置塗装

積層ゴムやすべり支承など、免震装置は鋼材部の腐食防止のために塗装されています。この塗装は、経年劣化による発錆があったり、地震や強風などによる建物の揺れで剥がれ落ちたり、ゴミや人によるひっかき傷がついたりすることがあります。

塗装が剥がれたり傷がついたりしても、すぐに免震装置の機能を失うわけではありませんが、時間の経過とともに鋼材部が腐食してくることがあります。もし、免震装置の腐食が進んでしまったら、免震装置の機能を設計値通りに果たすことができなくなる可能性があります。

免震点検のときに塗装の剥がれや傷を発見した場合は、ご要望があればさび落とし(ケレン)や塗装をいたします。

また、長期間、免震点検を行っていない建物で、ダンパーの塗装が全面に渡って剥がれていることもあります。塗装の剥がれを発見した場合は、ご用命ください。

塗装作業の内容

免震装置の塗装は、塗装の傷や剥がれ具合によって作業内容が異なります。

塗料の補修(タッチアップ)

鋼材部の錆

鋼材部が錆びている場合は、電動ヤスリやサンドペーパーなどで錆を取り、清掃します。錆止めを塗り、その上に塗料を塗ります。


広い範囲で塗料が剥がれている場合

広範囲の塗料の剥がれ

電動ヤスリやサンドペーパーなどを用いて、免震装置全体の塗料を剥がします。錆びている部分があれば、サンドペーパーで錆を取り、清掃します。錆止めや塗料を塗り重ねます。最後にボルトのマーキングをします。

お問い合わせから塗装実施までの流れ

1.お問い合わせ
まずは、塗装の剥がれや錆の状態をお聞かせください。
2.お見積り
塗装が必要な免震装置のメーカー名や型番、免震層の図面などをご提出ください。お見積りをいたします。作業報告書が必要な場合はあらかじめお申しつけください。
3.現地調査
場合によっては、現地調査を行ってのお見積りをいたします。
4.ご契約・日程調整
お見積りの内容や工事内容、納期にご納得いただけましたら、ご契約をいたします。そのときに日程調整を行い、塗料の手配をいたします。免震層に入る鍵のご準備をお願いします。
5.塗装作業
免震装置の塗装作業(ケレン・清掃・塗装)を実施いたします。補修の度合や塗料を塗り重ねる回数にもよりますが、塗装作業完了には数日を要します。
6.作業報告書提出
ご要望があれば、貴社フォーマットで作業報告書を作成・提出いたします。お見積りの段階であらかじめお申しつけください。

よくあるご質問

どういったときに免震装置の塗装が剥がれますか?

経年劣化による発錆で塗装が剥がれることが最も多いです。地震や強風で建物が揺れたときに剥がれることもあります。そういったことからも、定期点検だけでなく、強い地震があった後は応急点検をすることをお勧めしております。

塗料が剥がれてそのままにしておくと問題がありますか?

鋼材部が錆びて、錆の進行で本体に影響すると、免震装置本来の性能が発揮できない可能性があります。

塗料には何を用いるのですか?

樹脂製塗料を用います。なるべく設計書に記載されている塗料を用います。もし、その塗料がない場合は、同色で同程度の性能を持ったものを用います。

塗料を自分で塗ることもできますか?

可能ですが、なるべくプロにお任せいただいた方がよいと思います。

ケレンとは何ですか?

錆びを取ることです。

免震装置の塗装と同時に点検を行ってもらえますか?

可能です。ご要望をお聞かせください。

塗装ができない条件はありますか?

免震層内の湿度が85%以上、もしくは気温が5℃以下だと塗装ができません。湿度が85%以上の場合は、免震層内を換気してから塗装を行います。

免震装置の点検、補修等に関するお問い合わせやご相談、ご依頼等は、
お問い合わせフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
お見積もりのみのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。

03-3356-1107
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(9:00~18:00 土日祝:定休)

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