積層ゴムやすべり支承など、免震装置は鋼材部の腐食防止のために塗装されています。この塗装は、経年劣化による発錆があったり、地震や強風などによる建物の揺れで剥がれ落ちたり、ゴミや人によるひっかき傷がついたりすることがあります。
塗装が剥がれたり傷がついたりしても、すぐに免震装置の機能を失うわけではありませんが、時間の経過とともに鋼材部が腐食してくることがあります。もし、免震装置の腐食が進んでしまったら、免震装置の機能を設計値通りに果たすことができなくなる可能性があります。
免震点検のときに塗装の剥がれや傷を発見した場合は、ご要望があればさび落とし(ケレン)や塗装をいたします。
また、長期間、免震点検を行っていない建物で、ダンパーの塗装が全面に渡って剥がれていることもあります。塗装の剥がれを発見した場合は、ご用命ください。
免震装置の塗装は、塗装の傷や剥がれ具合によって作業内容が異なります。
鋼材部が錆びている場合は、電動ヤスリやサンドペーパーなどで錆を取り、清掃します。錆止めを塗り、その上に塗料を塗ります。
電動ヤスリやサンドペーパーなどを用いて、免震装置全体の塗料を剥がします。錆びている部分があれば、サンドペーパーで錆を取り、清掃します。錆止めや塗料を塗り重ねます。最後にボルトのマーキングをします。
経年劣化による発錆で塗装が剥がれることが最も多いです。地震や強風で建物が揺れたときに剥がれることもあります。そういったことからも、定期点検だけでなく、強い地震があった後は応急点検をすることをお勧めしております。
鋼材部が錆びて、錆の進行で本体に影響すると、免震装置本来の性能が発揮できない可能性があります。
樹脂製塗料を用います。なるべく設計書に記載されている塗料を用います。もし、その塗料がない場合は、同色で同程度の性能を持ったものを用います。
可能ですが、なるべくプロにお任せいただいた方がよいと思います。
錆びを取ることです。
可能です。ご要望をお聞かせください。
免震層内の湿度が85%以上、もしくは気温が5℃以下だと塗装ができません。湿度が85%以上の場合は、免震層内を換気してから塗装を行います。
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