免震オイルダンパーは、オイルの粘性を利用し、建物の揺れを軽減してくれる装置です。シリンダー内部に油が封入されており、地震の揺れでロッドが伸張/圧縮しにくくなっています。
建物を元の位置に戻す力がない免震オイルダンパーは、積層ゴムなどと組み合わせて設置されます。
免震オイルダンパーの点検では、本体部や鋼材部の傷やへこみのチェック、塗装の傷や剥がれ、発錆の点検に加え、油漏れ有無の確認といった免震オイルダンパー特有の点検があります。
免震オイルダンパーの点検は、通常点検や応急点検で行う「目視点検」と、竣工検査や定期点検で行う「計測点検」があります。
目視点検では、免震オイルダンパーの次のようなことをチェックします。
計測点検では、目視点検の内容に加え、免震オイルダンパーの次のようなことをチェックします。
免震オイルダンパーの点検では、次のような指摘があります。
免震オイルダンパーの点検では、油漏れの有無確認があることが他の装置と大きく異なります。もし、油が漏れていた場合には、それらを指摘事項として報告書に記載しますので、免震オイルダンパーのメーカーに連絡して指示を仰いでください。
フランジ部分と基礎は、大きなボルト8本以上で固定されていますが、そのボルトが緩み、手で簡単に回ってしまうような場合もあります。ボルトは、1本でも手で回るということは、他の多くのボルトも緩んでいることが多いので、すべてを増し締めしていくことをお勧めいたします。また、ボルトはトルク管理されているので、手で回らないとしても、定期的に増し締めされることをお勧めいたします。
当社では、免震点検だけでなく、鋼材部の錆の補修や塗装(タッチアップ)、ボルトの増し締めを行っております。お気軽にご相談ください。
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