U型鋼材ダンパーとは、地震で建物が揺れが軽減される強力なバネです。U型のバネが四方に1~2本ずつ設置されています。大きなもの装置であれば、五角形や六角形のものもあります。積層ゴムなどの免震装置と組み合わせて設置されます。
U型鋼材ダンパーは、本体部(バネ)や鋼材部を塗料で覆われていますが、地震や強風などで建物が揺れたときに、塗料にヒビが発生したり剥がれ落ちたりすることがあります。そうすると、その部分が発錆し、U型鋼材ダンパーの機能を損ね、装置の寿命が短くなる恐れがあります。U型鋼材ダンパーの点検では、バネやフランジの塗装の傷や剥がれ、発錆を重点的に点検いたします。
U型鋼材ダンパーの点検は、通常点検や応急点検で行う「目視点検」と、竣工検査や定期点検で行う「計測点検」があります。
目視点検では、U型鋼材ダンパーの次のようなことをチェックします。
計測点検では、目視点検の内容に加え、U型鋼材ダンパーの次のようなことをチェックします。
U型鋼材ダンパーの点検では、次のような指摘があります。
これらの指摘事項の中でよくある指摘が、ボルトの緩みです。その他の免震装置と比べてボルトの大きさが大きいため、ボルトが緩みやすいです。ボルトの緩みが発見された場合は、当社のような専門業者にボルトの増し締めをご依頼ください。
フランジ部分と基礎は、手のひらほどもある大きなボルト30本以上で固定されていますが、そのボルトが緩み、手で簡単に回ってしまうような場合もあります。ボルトは、1本でも手で回るということは、他の多くのボルトも緩んでいることが多いので、すべてを増し締めしていくことをお勧めいたします。また、ボルトはトルク管理されているので、手で回らないとしても、定期的に増し締めされることをお勧めいたします。
免震層は湿度が高く、建物によっては装置に雨水がかかったり、免震層内に水が溜まっていたりすることがあり、U型鋼材ダンパーの塗料の傷やヒビ、剥がれによって、鋼材部が発錆することがよくあります。発錆している箇所の指摘はもちろんのこと、塗料の不具合のチェックは発錆を未然に防ぐためにも大切なことです。
当社では、免震点検だけでなく、U型鋼材ダンパーの錆の補修や塗装(タッチアップ)、ボルトの増し締めを行っております。お気軽にご相談ください。
免震装置の点検、補修等に関するお問い合わせやご相談、ご依頼等は、
お問い合わせフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
お見積もりのみのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。
(9:00~18:00 土日祝:定休)