建物位置計測

建物位置計測

免震建物は、免震装置で隔てられた建物側の位置は、実は若干ずれてくることがあります。そのズレは、東西南北といった4方向にずれることもあれば、建物が回転するようにずれることもあります。建物位置を計測することで、経年でのズレを確認することができます。

免震装置には、主に積層ゴム、すべり支承、転がり支承、鋼材ダンパー、免震オイルダンパーが用いられています。すべり支承や転がり支承は、建物側(免震側)と地面側(地球側)で縁が切れているため、地震の揺れで建物が移動したら、移動しっぱなしです。それを元の位置に戻す役割を兼ねた装置が、積層ゴムです。

そのような装置があったとしても、建物が完全に元の位置に戻るとは限りません。その位置がきちんと許容範囲内に戻っていることが大切です。

建物位置計測では、建物が許容範囲内にあるかどうか、経年でどのようなズレが生じているかを確認するために行います。

建物位置計測の内容

建物位置計測は、竣工検査や定期点検で行う「計測点検」にて行います。その計測方法は、主に次の方法で行います。

  • 指定の位置にて、スケールを用いて免震クリアランスを計測
  • 下げ振り装置を用いてズレを計測

点検の流れ

1.スケジュールと
図面の確認
効率よく短時間で点検ができるように、免震装置の点検や建物位置計測の順序を確認します。
2.免震層入り
点検担当者が免震層に入ります。立ち合いが必要な場合は、お客様と共に入ります。
3.点検実施
免震装置の点検や建物位置計測を行います。点検をした免震装置や配線は、専用チェックシートの記入や写真撮影をいたします。重大な指摘事項があれば、その場でご指摘いたします。
4.借り物の返却
建物の鍵を預かっての作業の場合は、作業中は自社管理し、作業が終了しましたら返却いたします。その他、免震点検の作業でお借りしたものを返却いたします。
5.報告書作成・提出
点検後に免震装置点検の報告書を作成いたします。フォーマットはお客様ご要望のものを使用いたします。報告書提出は、1カ月程度いただいております。

建物位置計測のポイント

下げ振り装置は、平面が四角い建物であれば、四隅と中央の計5か所に設置されています。もし、下げ振り装置が設置されていない建物であれば、当社手持ちの下げ振り装置を用いて、指定の位置に仮設置し、建物のズレを計測します。

当社のワンストップ対応

当社では、下げ振り装置の製造・設置工事を行っております。また、随時部品をストックしておりますので、当社の下げ振り装置が壊れた場合には修理が可能です。

過去に何度か、お客様による免震層内の工事で下げ振りを誤って引っかけて壊してしまった事例がありました。そのような場合には、次回の点検のおりに下げ振り装置の修理を行いますので、お気軽にお申しつけください。

免震装置の点検、補修等に関するお問い合わせやご相談、ご依頼等は、
お問い合わせフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
お見積もりのみのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。

03-3356-1107
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(9:00~18:00 土日祝:定休)

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