設備配管・可撓継手部点検

設備配管・可撓継手部点検

免震建物は、建物側(免震側)と地面側(地球側)に分かれています。その間のスペースには、免震装置だけでなく、上水管や下水管、ガス管などの設備配管が設置されています。

それらの配管は、地震で建物が揺れたときに、その衝撃を吸収するため可撓配管であったり可撓継手(かとうつぎて)が設置されていたりします。

可撓継手にはゴム配管やステンレスメッシュ配管などがあります。

免震点検では、設備配管や可撓継手、フランジ部にボルトの緩みがないか、液漏れの有無や損傷がないかなどのチェックを行います。

また、建物によっては竣工後に新たに設備配管が追加されることがあります。新しく追加された配管によってクリアランス不足になることが多々あります。

設備配管可撓継手部の点検内容

設備配管可撓継手部の点検では、「目視点検」を行い、次のようなことをチェックします。

  • フランジ部や可撓部からの液漏れの有無確認
  • フランジのボルトの緩みチェック
  • 可撓配管の取付状況・損傷チェック
  • 可撓継手部の保温材の損傷チェック
  • 鋼材部の発錆
  • 可撓配管のクリアランス計測
  • 追加された配管のクリアランス計測

点検での主な指摘内容

設備配管可撓継手部の点検では、次のような指摘があります。

  • ゴム配管の傷
  • フランジ部の発錆
  • 新しく追加された配管のクリアランス不足

点検の流れ

1.スケジュールと
図面の確認
効率よく短時間で点検ができるように、免震装置や設備配管などの配置や点検の順序を確認します。
2.免震層入り
点検担当者が免震層に入ります。立ち合いが必要な場合は、お客様と共に入ります。
3.点検実施
免震装置や設備配管の免震点検をします。点検をした免震装置や配管は、専用チェックシートの記入や写真撮影をいたします。重大な指摘事項があれば、その場でご指摘いたします。
4.借り物の返却
建物の鍵を預かっての作業の場合は、作業中は自社管理し、作業が終了しましたら返却いたします。その他、免震点検の作業でお借りしたものを返却いたします。
5.報告書作成・提出
点検後に免震装置点検の報告書を作成いたします。フォーマットはお客様ご要望のものを使用いたします。報告書提出は、1カ月程度いただいております。

設備配管・可撓継手部点検のポイント

設備配管によっては、断熱材で覆われているものもあります。その場合は、特記仕様書に免震点検時の記載がなければ、「液漏れや断熱材の損傷がなければ、内部の可撓配管や可撓継手は正常である」と判断します。

新しく追加された配管は、免震についての知識がある業者が行えば問題ないことが多いのですが、場合によっては可撓部のない配管を直結してしまっていることもあります。

また、今まではクリアランス不足がなかった建物であったとしても、その隙間に追加で配管をしてしまい、クリアランス不足になってしまったものもあります。

新しく配管を追加した場合は、スポットでのクリアランス計測・点検を承っております。

免震装置の点検、補修等に関するお問い合わせやご相談、ご依頼等は、
お問い合わせフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
お見積もりのみのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。

03-3356-1107
03-3356-1107

(9:00~18:00 土日祝:定休)

トップへ