免震建物は、建物側(免震側)と地面側(地球側)に分かれています。その間のスペースには、免震装置だけでなく、上水管や下水管、ガス管などの設備配管が設置されています。
それらの配管は、地震で建物が揺れたときに、その衝撃を吸収するため可撓配管であったり可撓継手(かとうつぎて)が設置されていたりします。
可撓継手にはゴム配管やステンレスメッシュ配管などがあります。
免震点検では、設備配管や可撓継手、フランジ部にボルトの緩みがないか、液漏れの有無や損傷がないかなどのチェックを行います。
また、建物によっては竣工後に新たに設備配管が追加されることがあります。新しく追加された配管によってクリアランス不足になることが多々あります。
設備配管可撓継手部の点検では、「目視点検」を行い、次のようなことをチェックします。
設備配管可撓継手部の点検では、次のような指摘があります。
設備配管によっては、断熱材で覆われているものもあります。その場合は、特記仕様書に免震点検時の記載がなければ、「液漏れや断熱材の損傷がなければ、内部の可撓配管や可撓継手は正常である」と判断します。
新しく追加された配管は、免震についての知識がある業者が行えば問題ないことが多いのですが、場合によっては可撓部のない配管を直結してしまっていることもあります。
また、今まではクリアランス不足がなかった建物であったとしても、その隙間に追加で配管をしてしまい、クリアランス不足になってしまったものもあります。
新しく配管を追加した場合は、スポットでのクリアランス計測・点検を承っております。
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