免震建物は、免震装置で隔てられた建物側の位置は、実は若干ずれてくることがあります。そのズレは、東西南北といった4方向にずれることもあれば、建物が回転するようにずれることもあります。建物位置を計測することで、経年でのズレを確認することができます。
免震装置には、主に積層ゴム、すべり支承、転がり支承、鋼材ダンパー、免震オイルダンパーが用いられています。すべり支承や転がり支承は、建物側(免震側)と地面側(地球側)で縁が切れているため、地震の揺れで建物が移動したら、移動しっぱなしです。それを元の位置に戻す役割を兼ねた装置が、積層ゴムです。
そのような装置があったとしても、建物が完全に元の位置に戻るとは限りません。その位置がきちんと許容範囲内に戻っていることが大切です。
建物位置計測では、建物が許容範囲内にあるかどうか、経年でどのようなズレが生じているかを確認するために行います。
建物位置計測は、竣工検査や定期点検で行う「計測点検」にて行います。その計測方法は、主に次の方法で行います。
下げ振り装置は、平面が四角い建物であれば、四隅と中央の計5か所に設置されています。もし、下げ振り装置が設置されていない建物であれば、当社手持ちの下げ振り装置を用いて、指定の位置に仮設置し、建物のズレを計測します。
当社では、下げ振り装置の製造・設置工事を行っております。また、随時部品をストックしておりますので、当社の下げ振り装置が壊れた場合には修理が可能です。
過去に何度か、お客様による免震層内の工事で下げ振りを誤って引っかけて壊してしまった事例がありました。そのような場合には、次回の点検のおりに下げ振り装置の修理を行いますので、お気軽にお申しつけください。
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