ボルト増し締め

ボルト増し締め

免震装置は大きなボルトやナットで固定されていますが、そのボルトが地震や強風の揺れで緩んでくることがあります。場合によっては、手で回すことができるほど緩んでいることがあります。免震装置のボルトが緩んでいると、免震装置本来の性能が発揮されない恐れがあります。

免震装置のボルトはトルク管理されているので、免震点検で緩みが発見されたときのみならず、定期的にすべてのボルトを増し締めすることをお勧めいたします。

ボルト増し締め作業の流れ

免震層に入り、増し締め対象のボルトをチェックし、トルクレンチにて増し締めいたします。増し締めでのトルクは、設計書またやメーカーカタログに記載された数値にて行います。

増し締めが完了したら、ボルトにマーキングを行います。

お問い合わせから作業実施までの流れ

1.お問い合わせ
まずは、免震装置を固定しているボルトの緩み状況をお聞かせください。他社で免震点検を行って緩みが発覚した場合は、その報告書をご提出ください。
2.お見積り
ボルトの増し締めが必要な免震装置のボルトの規格寸法やトルクの数値が判る図面、免震層の図面などをご提出ください。お見積りをいたします。作業後に、作業報告書が必要な場合はあらかじめお申しつけください。
3.現地調査
場合によっては、現地調査を行ってのお見積りをいたします。
4.ご契約・日程調整
お見積りの内容や工事内容にご納得いただけましたら、ご契約をいたします。そのときに日程調整を行います。免震層に入る鍵のご準備をお願いします。
5.ボルト
増し締め作業
ボルト増し締め作業を実施いたします。ボルトを増し締めしたら、ボルトにマーキングを行います。
6.作業報告書提出
ご要望があれば、貴社フォーマットで作業報告書を作成・提出いたします。お見積りの段階であらかじめお申しつけください。

よくあるご質問

大きなボルトですが緩むことがあるのですか?

手のひらより大きなボルトであっても、手で回すことができるぐらい緩んでいることがあります。

ボルトが緩む理由は何ですか?

東京都内では毎年、震度1以上の地震が100回以上発生しています。免震装置は、地震だけでなく強風でも揺れることがあります。このような揺れによって、少しずつボルトが緩んでいくのではないかと考えます。

ボルトの緩みは、自分で発見しないといけませんか?

定期的な免震点検をご依頼いただくことで、点検時に当社にてボルトの緩みを発見いたします。ボルトの緩みがあれば、指摘事項としてご報告いたします。

どれぐらいのトルクで締めるのですか?

建物を設計したときの設計図書や完成図書があればその数値で、なければ一般社団法人日本免震構造協会「免震構造施工標準」免震部材取付ボルトの推奨トルクまたは、免震装置メーカの推奨値のトルクで締めるようにしています。

トルクレンチの準備はこちらでしないといけませんか?

当社にてご用意いたします。あらかじめ、増し締めをする免震装置のボルトの規格寸法やトルクの数値が判る図面、建物の設計図書や完成図書をご用意ください。

作業を依頼したら、こちらで準備するものはありますか?

免震層に入る入口の鍵をご用意ください。場合によっては、電動のトルクレンチを使用することがあります。そのときは、100V電源の確保をお願いいたします。

ボルトの規格寸法が判らないのですが。
ボルトの寸法と規格の関係

次の図に示すような、ボルト頭部の対辺の寸法をノギスなどで測ってください。その寸法から、ボルトの規格サイズが判ります。測れない場合は、当社にて現地調査いたします。

図の寸法ボルト規格サイズ
36mmM24
46mmM30
55mmM36
60mmM39
65mmM42
85mmM56
90mmM60
95mmM64
100mmM68
105mmM72
110mmM76
115mmM80
120mmM85

免震装置の点検、補修等に関するお問い合わせやご相談、ご依頼等は、
お問い合わせフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
お見積もりのみのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。

03-3356-1107
03-3356-1107

(9:00~18:00 土日祝:定休)

トップへ