竣工検査の免震点検

竣工検査の免震点検は、建物の竣工直前に行う検査で、免震装置や免震層内などに異常がないかを点検します。

竣工検査での免震点検について

竣工検査での免震点検は、主に計測点検を行います。また、今後の免震点検に活かされる「初期値の設定」を行います。計測点検とは、免震装置が正常な位置にあるかを点検しますが、それに加えて、免震装置に傷や汚れなどの外観に異常がないかどうかのチェックする目視点検も行います。

建物が竣工したら免震層には、ほとんど人の出入りがありませんが、建物を施工しているときは、免震層が物置になっていることもあります。建物の材料を運んでいるときに、免震装置に当たって傷が付くことがあったり、場合によっては、すべり支承の施工時に、すべり支承の養生材に釘を打ち込んでしまったりすることもあります。

竣工検査での免震点検内容

竣工検査での免震点検では、主に次のようなことを行います。

積層ゴム

積層ゴムには、天然ゴム系積層ゴムや鉛プラグ入り積層ゴム、高減衰ゴム系積層ゴム等の種類があります。

全基の積層ゴムの変位計測を行います。工事の経過とともに積層ゴムの変位に異常がないかどうかを点検します。また、積層ゴムに傷や汚れ、付着物など、外観に異常がないかどうかを点検します。

ダンパー

ダンパーには、免震オイルダンパーや粘性体ダンパー、鋼材ダンパー、鉛ダンパーといった種類があります。

ダンパーの位置が工事の経過とともに、異常な変位がないかを、全基計測します。また、ダンパーに傷や汚れ、付着物など、外観に異常がないかどうかを点検します。

すべり支承

すべり支承には、弾性すべり支承や剛すべり支承等の種類があります。

すべり板の上に設置されている積層ゴムやベースポットの位置を計測します。工事の経過とともに異常な変位や浮き上がりがないかを点検します。また、本体やすべり板に傷や汚れ、付着物など、外観に異常がないかどうかを点検します。

転がり支承

転がり支承には、直動転がり支承や球体転がり支承等の種類があります。

移動ブロックが工事の経過とともに、異常な変位がないかを計測します。外観に傷や汚れ、付着物などの異常がないかどうかを点検します。

クリアランスラバー

免震層に落ち葉やごみ、小動物の侵入防止のために設置されたクリアランスラバーの目視点検を行います。異常があればご報告いたします。クリアランスラバーが設置されていなければ、当社で設置対応が可能です。

免震層内点検

建物と地面にクリアランスが確保されているかどうか、下げ振り装置の設置とゼロ調整、免震層内に可燃物がないかどうかを点検します。

配線・配管の点検

免震層には、免震装置だけでなく電気配線や設備配管などがあります。これらの配線・配管は、地震の揺れを吸収するために、可動部分があります。その可動部分の範囲が狭かったり、可動域に物があったりすることがあります。そのような余長不足や異常を引き渡し前に発見します。

建物外周部環境点検

エキスパンションジョイントの損傷や変形などの異常、植栽や外灯、フェンスなどのクリアランス不足がないかを点検します。また、それらに人が挟まれるような状況が起こらないかどうかも点検します。

よくあるご質問

竣工検査のときに下げ振り装置の設置を行ってもらえますか?

可能です。設置個所のご提案もいたします。

竣工検査のときだけ免震点検をスポット対応してもらえますか?

1回のみの点検でも対応いたします。

免震点検の営業エリアは?

日本全国に対応しております。

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お見積もりのみのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。

03-3356-1107
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