2022年4月に当社に中途入社された、調査部所属の太田さんにインタビューをしました。
「1年半で現場のリーダーができるようになりました。免震点検業務に初めて従事しましたが、新入社員研修があり仕事を早く覚えられました。」
私の主な仕事は、免震建物の現場に行って、点検を行うことです。現場では、免震装置の点検をはじめ、建物が地震で動いたときに障害になるようなものがないかなどを点検しています。
現場で点検データを取り、調書や報告書を作成します。社内には、報告書を作成する専門スタッフもいるので、アドバイスをいただきながら報告書の完成を目指すこともあります。
現在(2023年)、入社して1年半ですので、現場での仕事は一通り体験できたところです。ようやく仕事を任されるようになり、ときどき現場のリーダーに抜擢されるようになりました。
免震層の中にはいろいろな免震装置があり、点検箇所も現場によって異なります。現場によっては、高い技術レベルが要求される点検もあります。そういった点検の難しい現場では、私はリーダーについていって、リーダーをサポートしています。
比較的容易に点検ができる現場では、私がリーダーとなり、新人といくこともあります。
1日の業務は、前日から始まります。前日に現場にいっしょにいくメンバーと役割を決め、道具の準備をします。
現場に自動車で行く場合には、メンバーで集合していきます。電車で行ける現場の場合には、現場の近くに集合していっしょにいくことが多いです。
現場はたいてい9時から始まり、15時~17時に終わることが多いです。自動車で行く場合には、9時に間に合うように集合するわけです。
お昼ご飯は、現場によりますが、飲食店でお昼休憩することが多いです。昼の開始時間は、いつも11時30分頃です。そして1時間後の12時30分頃に現場に戻ってきます。12時から休憩をすると、飲食店が混んでしまうので、早めに休憩をすることが多いです。
現場のリーダーの方針で、お昼休憩を取らずに14時ぐらいまでに仕事を終わらせて、それからお昼をする人もいます。そのあたりは、現場のリーダーに任されています。
休憩を取らないで点検を継続させることがある理由は、免震層の性質によるものです。
免震層は、建物を地震から守る場所なので、建物の中でもセキュリティの高い特殊な場所に指定されていることが多いです。そこに入っての点検ですので、入るときに入館手続きが必要となります。お昼のために、そこからいったん出ると、戻ってきたときにまた入館手続きをして面倒なときもあるからです。
私は、もともとビルメンテナンスの仕事に従事しており、電気や空調の点検を毎日行っていました。その仕事は、ビルに常駐しての仕事でしたので、妻と生活が合わなくなるために、結婚を機に辞めることにしました。
ビルメンテナンスでは機器類などの点検を行っていたので、その点検として通じるものがあったと思ったからです。
また、私は東北出身でが、実家が震度6ぐらいで被災しました。地震に関連する仕事ということで、興味もありました。
現場に出ていることが多いので、社内の雰囲気はあまりわかりませんが、現場に行っている人たちでは、仕事の話が中心ですがよくコミュニケーションが取れていると思います。
新人と現場に行ったときには、新人が仕事のことを聞きやすい環境を心がけています。免震点検は、珍しい点検業務だと思います。新入社員の人たちは未経験の人ばかりなので、先輩が仕事を教えることが大事だと思います。皆さんが、新人に対して仕事を教える雰囲気がある会社です。
いくつかの現場を経験してくると、今まで見たことのないような免震装置に出会うこともあります。そういった新しい免震装置に出会ったら、点検経験がある先輩が点検の仕方を教えてくれます。
現場にいきなりほり込まれるような、厳しい環境ではなく、新人には仕事を教えてくれるばかりです。私も、新人に教える立場になりましたが、教えることが当たり前になっています。
ですので、初めて点検業務を経験する人でも、安心して就職できる会社です。
業界が安定していることが、入社して良かったことです。仕事がなくて倒産している会社が増えていると聞きます。でも建物の点検は無くなることがないので、とても安定している業界ですし、仕事がたくさんあります。コロナのときも、仕事はたくさんありました。
日本は地震とは切り離せない国ですので、今後、免震建物が増えてくることが予想されます。すると、さらに仕事量も増えてくると思います。
入社して1カ月間ほどは、研修期間がありました。オフィスにて座学で学んだ理、現場に行って実地で覚えることもありました。
免震については素人も同然だったので、研修では「免震とは何か?」というところから教えてもらえました。そのような基本から教えてもらえたので、免震業界に未経験でも仕事に入ることができました。
どのような業界でもそうですが、仕事で使う用語がわからないと、コミュニケーションに支障出て仕事になりません。新入社員教育で、免震に関する用語やそれらの概要を一通り聞いておくだけでも、現場で免震装置を実際に見たときに、すんなり理解することができました。
私は4月に入社したのですが、比較的仕事量の少ない時期でしたので、たっぷりと研修期間を取ってくれたことも、現場での理解が早まったと思います。繁忙期では、現場で仕事をしながら学ぶことが多くなります。
入社したら研修があり、現場も経験しながら、3カ月ぐらいでおおよそ免震点検業務の流れを覚えることを目指しているようです。
マテリアルリサーチでは、点検業務の品質とスピードの両立が求められます。
現場のリーダーは、安全を最優先としつつ、メンバーの個々の技量を高めつつ、点検作業を滞りなく行うための段取り力が問われます。それによって、現場の点検作業を終わらせる早さが変わってきます。
リーダーは、部下の個々人の能力を把握する能力が一番大事だと思います。部下の能力を把握することで、正確に段取りを組むことができるからです。
その能力とは、どのような点検ができるのか、点検のスピードはどうなのかです。慣れていない点検をするときは、スピードが遅くなってしまいます。それを考慮していなければ、段取りが狂ってきて、他の人に迷惑をかけることになります。
現場のリーダーには、安全の知識や危険個所の発見力、他のスタッフの技量の把握、段取り力が大事です。
難易度の高い免震点検の現場でも、リーダーで行けるようになりたいです。
また、免震点検を現場で行ったら、並行して調書や報告書を作成する事務作業もしますので、その仕事を他のスタッフから依頼されたら、すぐにできるようになりたいと思っています。
このように、いろいろな仕事ができるようになりたいのですが、仕事を覚えることが楽しいし、できないことが悔しいと感じるからです。
最近、仕事で求められる人材はπ型と言われています。横幅広く覚えているのですが、2つの領域以上のスペシャルな部分を持っていることです。
私は、免震点検の仕事でスペシャリストを目指しつつ、段取り力やコミュニケーション力などの現場作業の人をマネジメントできるスペシャリストを目指しています。
私は、基本的にちゃらんぽらんな人間だと思っていました。そういった自分でも、先輩たちが仕事を教えてくださったので、1年半ほどで職長として現場に出られるようになれました。
チャレンジ精神というか成長意欲のあることが、入社して伸びるためのポイントなのではないかと思います。
マテリアルリサーチに入社した人はほぼ全員、免震の業界のことを知らなかった人たちでしたし、そもそも免震装置の存在も知らない状態でした。知らないことだらけの仕事は、あらゆることが不安かもしれませんが、何も不安に思わずに飛び込んできてください。
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