球体転がり支承とは、建物を四角い板に挟まれたたくさんの金属ボールで支える免震装置です。装置の大きさが自由に設計できるため、建物の重量に合わせられることが特長です。地震があったら、金属ボールの上を建物が自由に滑ることで、建物の揺れが軽減されます。
建物が揺れたとき、球体転がり支承だけでは、建物を元の場所に戻す力がないので、積層ゴムなどと組み合わせて設置されます。
球体転がり支承の定期点検では、本体は内部に組み込まれているので外観チェックが主な点検内容になります。装置の隙間にゴミが侵入していないか、点検可能な箇所のボルトに緩みがないか、鋼材部の塗料に錆や剥がれがないかなどをチェックします。
球体転がり支承の点検は、通常点検や応急点検で行う「目視点検」と、竣工検査や定期点検で行う「計測点検」があります。
目視点検では、球体転がり支承の次のようなことをチェックします。
計測点検では、目視点検の内容に加え、球体転がり支承の次のようなことをチェックします。
球体転がり支承の点検では、次のような指摘があります。
装置がラバーで覆われているので、それが破損や脱落してしまうと、装置内部にゴミや可燃物が侵入してしまいます。すると装置の稼働に悪影響が出る可能性があります。ラバーの破損や脱落は、なるべくお早めに補修を行ってください。
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