野帳作成(チェックシート作成)

野帳作成とは?

野帳作成(チェックシート作成)

野帳とは、トンネル点検でのチョーキング・写真撮影した変状、またはトンネル内の点検状況等を既存の変状展開図に書き込まれるチェックシートのことです。トンネル点検では、トンネル内で発見した変状を確認し、そこにチョークでマーキングするのですが、その部分の写真を撮影し、その情報を野帳にトンネルの変状を記入します。

このような記録を行うための野帳の作成も、当社で行っています。野帳は、前回の報告書を基に作成します。前回の報告書がない場合は、ラフ図の野帳を作成します。ラフ図で野帳を記録した場合は、現場で採寸したり、詳細な情報を記入したりして、CADで変状展開図や点検台帳を作成します。

野帳作成の内容

トンネル点検での野帳作成は、前回点検時の報告書を基に作られます。野帳に必要な前回点検時の情報は以下の通りです。

前回点検時の変状内容

  • ひび割れ
  • 浮き・剥離
  • 剥落
  • 漏水
  • 鉄筋露出
  • 遊離石灰/エフロレッセンス
  • 土砂体積
  • 滞水

その他の内容

  • 前回点検時の変状写真番号
  • 各所寸法
  • 照明・付属物の位置

野帳作成での注意事項

前回の点検記録がある場合は、その記録を基に変状の進行の有無や新しい変状がないかを比較して記録します。そのため、前回の点検記録を漏れなく野帳に記載することが大切です。この場合、前回点検時の写真の番号が記載されているかの確認も大切です。

前回の点検記録がない場合、例えば初回の点検の場合は、トンネルの設計図を基にして野帳を作成します。設計図もない場合は、ラフ図を作成します。

点検の流れ

1.トンネル図面とスケジュールの確認
トンネルの図面を確認し、どのような点検を行うのかを把握し、スケジュールに合わせて人員と機材を手配します。
2.現場入り
自動車を手配し、決められた日時にトンネルの現場に行きます。長期の場合は、当社にて宿泊の手配を行います。
3.段取りの確認
トンネルは上りと下りのどちらから行うかを現場監督と決めます。実際にトンネルを確認し、工期と変状の度合いに合わせて、トンネル点検を1日にどれぐらいのペースで行うかを決めます。
4.点検実施
工程通りに点検を勧めます。点検を行ったら、すぐさまチョーキングと野帳の記入を行います。また、ご要望により叩き落しやトウメッシュの設置などの作業を行う場合もあります。
5.報告書作成・提出
打音検査やその他の点検結果のデータを自社に持ち帰り、過年度の点検結果に基づいた変状展開図と点検台帳を作成し、提出いたします。

野帳作成のポイント

野帳のサイズは決まっていませんが、作業性を考慮して、A4~A3が一般的です。1つの案件で複数のトンネルを点検する場合は、分担して点検を行うこともあるため、野帳はトンネル毎に分けてファイリングしておきます。

よくあるご質問

野帳のフォーマットは誰が準備しますか?

当社にてご準備いたします。過年度の調書のデータをお送りください。

前回点検時のデータがない場合はどうしますか?

トンネルの図面をお送りください。図面もない場合は、トンネルの長さや高さ、幅などの寸法があれば教えてください。

記入された野帳を頂くことはできますか?

はい、ご提供いたしますのでご相談ください。

変状展開図や点検台帳も作成してもらえますか?

対応いたします。当社では、変状展開図をAutoCADで作成してします。

全国のトンネル点検に対応していますか?

北海道・東北から九州・沖縄まで、日本国内であれば全国のトンネル点検に対応しています。

長期のトンネル点検にも対応してもらえますか?

もちろん対応させていただいます。

宿泊の手配は誰が行いますか?

当社にて行います。

見積依頼だけでも良いですか?

承っております。お気軽にご依頼ください。

当社のワンストップ対応

トンネル点検では、同時に目視点検や打音検査、チョーキング、写真撮影などを行います。点検後には変状展開図と点検台帳の作成を行います。

高所の変状に対しては、トンネル点検車などを用いて撮影します。トンネル点検車の手配は当社でも対応いたします。

浮き・剥離で叩き落しも行っており、それらが困難な場所には、トウメッシュ設置も行っています。常にトウメッシュを現場に持って伺っていますので、必要に応じてご提案いたします。

免震装置の点検、補修等に関するお問い合わせやご相談、ご依頼等は、
お問い合わせフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
お見積もりのみのご対応もいたしますので、お気軽にご相談ください。

03-3356-1107
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(9:00~18:00 土日祝:定休)

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