「専門性とマネジメントで事業、社員を推進させる」
S.K / 調査部 課長:入社7年目
異業種から4年目で女性初役職に昇進した彼女を密着した。
MRの仕事を通して、彼女が日々、
何を考え、事業を推進しているのかに迫る


積み上げた現場力と
マネジメントの妙
定期的に免震点検をさせて頂いている神奈川県のとあるタワーマンションにて、新人Kと免震装置の点検当日を迎えた。
課長Sは、入社4年目、当時女性初役職に就いた人材。初対面はマテリアルリサーチ(以下:MR)本社での取材であった。印象は「現場で作業服を着て仕事する姿が想像できない」であった。ただその印象は直ぐに消え去った。話を聞けば聞くほど、仕事への意欲、姿勢など、やはり社長から一目置かれていることが頷ける。
現場へ向かう車内では、新人Kから前日に車に積んだ測定器や道具や資料などの報告と共有があった。勿論、課長Sは事前に全て把握している。「注意事項は何かあるかな?」あえて新人Kに聞いてみる。
新人K「はい。梁や配管があるので、頭をぶつけないようにヘルメットを装着します。また、足元は暗いのでヘッドライトで周囲を照らし注意深く移動します。」
課長S「了解。じゃあそれでいこう。」
現場に入り、入場手続きを行い免震層へ向かう2人。地下階に設置してある免震装置の検査や免震建物全体の障害物が無いかの検査を実施するわけだが、まず新人Kと地下を一周しながら、免震装置の数、種類、また障害物がどこにあるのか、図面と照らし合わせながら確認した。装置は鋼材部の錆や、取付部の緩みやマーキングの有無やズレなど、装置以外は免震部と非免震部に障害物の有無を確認し、または設備配管や電気配線等の余長の有無、クリアランスが不足していないかを確認していく。
課長Sは改めて全体を把握し、新人Kのスキル、経験、また業務終了時間を逆算し、新人Kに指示する内容(点検エリア、注意、確認事項)を定め、それぞれ点検業務を開始した。
これまで様々な新人と現場同行をしてきた経験から、点検の量とレベルなどを的確に分析することは、業務全体と新人育成には極めて重要となる。課長S自身も自分の点検業務があるので、全体、部下、自身の業務とトータルで設計しなければ職長(現場リーダー)は務まらない。

部下の能力の1歩先を
毎回、建物の構造、免震装置の種類、また数量も異なる為、点検ルートも様々、規模の大きい建物だと10名弱の現場も存在する。点検業務自体は個々に遂行するため、集中を切らさずに正確且つ時間との勝負になり、あっという間に時間が経過していく。お昼休み、地上に出て、新人Kと食事。Kは既に数ヶ月の経験と現場が一緒になることも多々あり、気兼ねなく点検に関する質問をしてくれることは、課長Sにとって安心できる部分があった。入社当時の緊張していた新人Kの表情。たった数ヶ月ではあるが、大分、落ち着いて業務ができるようになったと感じていた。午前の点検済の確認と午後の残り業務もそれぞれ共有し、再び免震層に向かう。
ヘルメットを被ると同時に、一気に切換えができる課長S。再び自身の点検に集中した。しばらくすると新人Kが図面を見ながら来た新人K「Sさん、ここの部分のクリアランスなんですが、計測位置の確認を念の為、して頂きたいのですが、、。」
課長Sは快く、新人Kとクリアランスの場所に向かう。
新人K「あ、やっぱそうですよね。ありがとうございます!確認させてもらって良かったです。」
課長K「あ、ついでに、こういう時にこれもやっておくと、より効率的にできるよ。」
新人Kの頑張りもあり、予定時間より少し早く点検業務が終了した。そのまま本社へ向かい、報告書の作成が始まる。
※報告書の提出日自体は日数に余裕がある。

自主性が未来を創る
帰社すると、事務業務する社員、他現場から既に帰社している社員から「おつかれさま~」と笑顔で挨拶してくれることが実は課長Sは心地いい瞬間のようだ。課長Sは先日点検業務をした都内の行政建物の報告書のまとめ業務に入った。事前に各点検担当者からそれぞれ報告書の提出をしてもらっているので、それぞれの報告書の確認や修正指示などを行っていた。報告書は建物の規模に応じて、数量が異なる。また各社員のスキルや長所短所も把握しているので、社員の成長も垣間見れることもあり、報告書のまとめは、より集中して業務ができる。若い社員も多いことから、自身が知らなかったPC作業スキルを教わることもあり、なるほど!と相乗効果につながることもあると言う。また報告書作成がまだ慣れない社員もいるので、定期的に勉強会や個別に時間を作り、レクチャーすることもある。まだまだ小さな会社とはいえ、成長を続ける同社のエンジンとなる社員達が自分で考え、行動し、自主性のある社員達がいるMRでの仕事を課長S自身も楽しく仕事しているようだ。
社内業務では、その他、報告書のシフト作成、営業部との各種調整や会議が連日続く。以前、課長Sを取材したときに、「仕事もプライベートも楽しくやりたいんですよね。だから仕事も一生懸命やりますし、1度ミスしたことは絶対にミスしないようにやるという気持ちが強いですね。いや単純に一生懸命やった方が楽しいじゃないですか~」とあえてライトに語ろうとしていた笑顔が印象的だった。確かに社内は穏やかな雰囲気のなかでも、皆それぞれの仕事に集中していた。
最後に自身のMRでの仕事ついて聞いてみた。Sはしばし考え込み、、。「全国の免震装置を何年も点検を放置していたとして、もし配管や設備に損傷があったとしてら、点検をしない限り、わからないこと、気付けないことだと思います。たとえ毎年点検して変わりがなかったとしても、同じことを見続けることになったとしても、私たちの仕事、点検をするということは非常に人々の安全、安心に必要で大切なことだと感じて、人々の生活を守るうえで重要な仕事だと思います。」この言葉は、MRでの培った彼女自身のプライドを感じ、そして感嘆した。